過去を交えつつ、蟲師としての仕事をこなすギンコ(オダギリジョー)、耳を塞いでいたら角が生えて来たお話と虹を探す男と、淡幽の話が含まれていましたが、どれも原作とは違うモノに…
これら3つはまぁいいんです、いやよくないが、妥協できる。
あ、ギンコの「淡幽に好きと言えない」発言には目玉を飛ばすかと思いましたが。
本気でたまげた。
二人には恋愛とか越えたところで繋がっていて欲しかった。夫婦とかそういうんじゃない、戦友と書いて「とも」と読むか、親友というか、ソウルメイト…同じこと?
それはともかく、ぬいのことです。
なぜヨキがギンコになったところで終わりにしてくれなかったのか。
ぬいのその後など知りたくなかったというか、そこは禁域というか聖域というか人の入り込む所ではない蟲の世界のようなものだと思うわけよ…
誰よりも人間だったぬいが非常に痛々しくて怖かった。
ヨキを求め続けて生きてきたんか
ラストらへんの、ぬいとギンコが再会した小屋で、ぬいの旦那が捨ててた死体は誰だったの?
ぬいかと思ったら違った。
あと、衣装が非常に派手ですね。
電気が流通しはじめた時代っていつ頃なんだい。
大人も子供もならず者のような羽織りを着ていた。
でも淡幽役の蒼井優はかわいくて衣装も大変よく似合っていました。
オープニングの山の中を霧が動く様子を観て、景色の美しさに期待したんだけど、そうでもなかったですな…
山って遠くから見たらキレイだけど、近くでみたら土と茶色の木の幹しか見えてなかった。
巨匠が脚本・監督じゃ、原作者の漆原先生も意見できないのかな…と深読みしつつ、原作に忠実に沿った映画というのは確かに少ないかもしれないけど…壮大な同人作品を観た気持ち。
原作を愛している人ほど見るべきではない、と思いました。
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